244 ポンプのお話⑩エンジンポンプ


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昭和50年代と思うが、農業用に小型軽量のエンジンポンプが出回りはじめた。
出先の漁港などで、水槽トラックに海水を汲むのに便利なので、無理を云って買ってもらった。

しかしアルミダイカスト製なので海水には弱く、
場所によっては小砂を吸い込んでペラを痛めてしまうことも多く、
耐用年数は頑張っても5~6年程度であった。

だから現在のは多分6代目と思う。
当初の水槽トラック用にはあまり使わなくなったが、井戸の掃除や非常吸水だけでなく、
松葉などで詰った排水管の吹き抜きには、なくてはならない活躍をしてくれている。

ただしエンジンの御機嫌が悪い時には、扱いに手間のかかるポンプでもある。




桂浜水族館公式ホームページ  2012年02月04日(土)掲載

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243 ポンプのお話⑨水中マグネットポンプ

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最近、非常に便利な小型(20~80W)の水中ポンプが出回っている。
モートルの部分は完全に樹脂でパックされていて稼動部(水車部)は磁石で回すので、完全な防水仕様である。
回転軸もセラミック!。
金属の部分がないので海水には最適である。

昔は小さい置水槽には立型のポンプが使われていたが、
これは錆び付きや塩づまりに加えて水没事故も多かった。

このマグネット水中ポンプはすべてを解決してくれているのである。
ノーメンテナンス、分解もさせてもらえないので、
私のような機械イジリの好きな修理係は不用になってしまった。
強いて欠点をあげるなら、もう少し大型が欲しいのと値段の問題であろうか。




桂浜水族館公式ホームページ  2012年01月28日(土)掲載

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242 ポンプのお話⑧マグネットポンプ

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750Wのマグネットポンプは、熱帯性海水魚の濾過循環ポンプとして5台ほど使用している。

モーター部と水車部(ポンプ部)が完全に分離されていて、
水車部はオールプラスチックなので海水には最適である。

しかし水車を動かすために、大きな磁石を回転させるので、
負荷の大きい軸受け(ベアリング)が痛む。

5年ほどでベアリングが鳴きだすので、分解して取替えてやらねばならない。
その分解は大変である。ボルト・ナットは飛散した塩分で錆びついて動かない。

時にはサンダーでカットして、別の所へドリルをもみ込みボルト替えをしたこともある。
しかしこのベアリングさえ痛まなければ、完全なメンテナンスフリー。
定期的にベアリングに給油することで、27年間一度も分解していないポンプも1台残っている。


桂浜水族館公式ホームページ  2012年01月21日(土)掲載

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241 ポンプのお話⑦排水ポンプ

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当初は鋳鉄製だったが、海水排水用なので2年ももたなかった。
そこでステンレス製に替えたのだが、工事業者が少し手を抜いたので、以後苦労をさせられている。

元々この水系は湿度や飛散水の関係でセンサーが誤作動し、度々吸い切りが起きていた。
それに加えて業者が新しいポンプを配管よりほんの少しだけ低い位置にセットしてしまったのである。

そのため配管内のエア抜きがうまく出来ず、エア噛み空転を度々引きおこしてくれるのである。
迎え水を入れて、数回のスイッチの切り替えをしてやらねばならない。

16tの地下排水タンクなのだが、今も空転によって“排水槽満水警報”が出る。
昼間ならいいが、真夜中に警報が出て、年に数回、宿直員に呼び出されることがあるのである。



桂浜水族館公式ホームページ  2012年01月14日(土)掲載

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240 ポンプのお話⑥冷却水ポンプ 


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このポンプは1.5kw。
地下にある水槽冷却用の大型のヒートポンプ式クーラーの排熱タワー(放熱器)へ送水している。
鋳鉄製だが淡水を回しているので、まだまだ健在である。

しかし1つだけ重大な欠陥を持つポンプである。
それはグランドパッキンからの水漏れ!!。

普通ならカーボン繊維製のパッキンを1本押し込むと、
半年から数年間増し絞めをするだけで働いてくれるのだが、
このポンプだけは毎週のように増し絞めをして、
1~2ヶ月ごとにパッキンを追加、毎年(半年稼動)のように
パッキンの総入れ替えをしてやらねばならない。

押し込み型なので、少々の水漏れは放置してもいいのだが、
このポンプは私のデスクの目の前に座っている。

漏れ始めるとすぐ目につくだけでなく、
排水が不良ですぐにデスクの下に侵入してくるのである。

だからイヤでも毎週グランドを絞めつけ続けねばならない、手間のかかるポンプなのである。




桂浜水族館公式ホームページ 2012年01月07日(土 )掲載

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239 ポンプのお話⑤ラインポンプ

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循環水を冷却するためのラインポンプは2.2kw。
冷房機を働かせる半年余り動いて、半年は休みである。

ポンプは鋳鉄製だが、真水を流すラインなのであまり痛まない。
しかしモーターと一体型なので、半年間のお休みの間にモーターのほうが
錆び付いてしまう事故が、度々おこった。

そこでお休み中も月に1回必ず空転させるようにしたら、このトラブルはなくなった。
しかし27年間には、ラインからおろしベアリングや軸封(メカニカルシール)の取替えを
何度かやらされている。
このポンプ自体は、まだまだ働いてくれそうだが、
重量が20kg余りあるので、2.2mほどの高さのラインからおろすのは、
老齢の私にはかなり苦痛になってきた。


桂浜水族館公式ホームページ 2011年12月31日(土) 掲載

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238 ポンプのお話④逆洗ポンプ

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3.7kwの逆洗ポンプは27年が過ぎた今もまだ、かろうじで生き残っている。
年に数回、1回20~30分程度しか働かさないせいもあるが、
鋳鉄製のポンプで海水を動かせているのに、こんなに頑張るとは思いもよらなかった。

しかしグランド押之金は折れてボルトとビスで押さえているし、軸受けのベアリングは大声で鳴く!
インペラは多分穴だらけと思うが分解したらアウトなのは目に見えている。
もういつダウンしても不思議ではない。

館長には数年前から「もう買い替えて下さい」とたのんでいる。
しかし今年も先月、おそるおそるスイッチを入れたら、ギャーギャーと鳴きながら、
それなりの水量を吐き出して、30分余り頑張ってくれた。


桂浜水族館公式ホームページ  2011年12月24日(土)掲載

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237 ポンプのお話③循環ポンプ 

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当館の48tのメイン水槽は、マンボウ飼育用に造られたので、
冷房のための濾過循環設備をそなえている。

その循環ポンプは3.7kw、揚程は10mで毎分800ℓ。
当初は海水用として使えない鋳鉄製だった。

半年ももたずにステンレス製に替えたが、これがひどかった。
2ヶ月余りで穴(106ステンレスポンプ)があき水漏れ!!
メーカーにねじ込んだら「ステンレスだけど海水用ではない」と突っぱられた。
幸い押し込み設計だったので、漏れを接着剤やウエスで押さえて、
半年間頑張らせ循環を止めて(この水槽は冬場は開放式)から自分で分解し、
穴のあいたケーシングとペラを樹脂コート!。
これを毎年くりかえして20年間頑張らせた。

現在はナイロンコートのポンプに替えたが、
真鍮製のペラは2年に1回取り替えねばならない。
海水に耐えられるいいポンプはないものだろうか。


桂浜水族館公式ホームページ 2011年12月17日(土) 掲載

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236 ポンプのお話②アカメポンプ 

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アカメ井戸(105アカメ井戸・222井戸のお話⑤アカメ井戸)を掘ってもらって、
いざポンプをとポンプ屋さんに相談すると、適当なのが無い。

湧水量が少ない井戸なので、メインポンプ(7.5kw)では大きすぎるが、
小型の水中ポンプでは揚程がたりない。
仕方なく80cmの井戸の上部に、1.3mの井戸側を置いてポンプのスペースを確保し、
2.2kwで自給式・海水仕様のポンプを押し込んだ。

しかし“海水仕様”とは名ばかりで、2年ももたずにダウン。
メーカーに聞くと「海水用ではなく海水も可」とのこと。

腹が立ったが仕方なく高価なオールステンレス製に取り替えた。
このポンプは値段どうりに働いてくれた。

小砂を吸い込むためにすり減ったペラは2回。
自吸用のインナーケース・グランド押え金・軸受けも取替えながら18年ほど頑張って、
この夏とうとう代替わりしたのである。



桂浜水族館公式ホームページ  2011年12月10日(土)掲載

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235 ポンプのお話①メインポンプ(続き)

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7.5kwで揚程25m水量毎分1tの水中ポンプは、
基本設計が清水(淡水)用なので、「海水井戸では耐えられないでしょう」とのメーカーの話だったが、
半年から1年ぐらいは大丈夫だろうと思っていた。

ところがなんと3ヶ月ほどでダウン。
海水仕様(ナイロンコーティング)に改造したものは値段が4倍!!
陸上型とちがって水中ポンプは選択肢が少なく、これを使うしか道はなかった。
仕方なく年1回のメンテナンス(ベアリングと軸封の取替)をしながら使い続けていた。

ところがメーカーはこのポンプの“製造打切り”を打診してきた。
つまり大幅な値上げの通告である。腹が立つので、安い清水用を使うことにした。
痛みやすいペラと当て板をステンレスに取替えると、1年以上頑張ってくれることがわかり、
今のところナイロンコーティングの海水用より、安あがりに使えているようである。



桂浜水族館公式ホームページ  2011年12月03日(土) 掲載

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234 ポンプのお話①メインポンプ

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井戸の次は、その中に座っている水中ポンプ。
これが当館のメインポンプである。

本来なら昭和59年の新築時に、井戸の近くにポンプ室を造り、
普通のポンプ(陸上型)を置く予定だったが、なにしろ突貫工事だったし、
高知市の公園内と云ふこともあって、ポンプ室を造るには制約が多すぎた。

そこでそれぞれの井戸に水中ポンプを入れて対応することになったのである。
しかしそれは、あくまで“仮設”と云ふことだった。

だからこれまでに何度か“地下ポンプ室”への切りかえの話が持ちあがった。
しかし予算と高知市からの“地上へ顔を出さない”との注文をクリア出来ずに、立ち消えになってしまった。
7.5kwの水中ポンプを使い捨てながらの運営は今も続いているのである。(続く)



桂浜水族館公式ホームページ  2011年11月26日(土) 掲載

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