446 エコおやじSOS⑩ 骨折?

オキゴンドウ
  二年ほど前のことである。室戸の大敷網採集の帰りに時々立ち寄る“行当の磯(室戸岬の西海岸)”に寄り道した。波もなく春の大潮だったので、潮はよく引いていて普段は行けない磯の先まで干上がっていた。そこで歳(当時67歳)も考えず磯の上を飛び回っていて“ツルリ”をやってしまったのである。右足首と尻と頭を打ちつけて動けなくなってしまった。頭と尻は大したことはなかったが、足首はこれまでに経験したことのないような痛さ。これは折れてしまったかも?と思って携帯をとりだした。幸いアンテナマークが一本だけ立っている。もし骨折なら“SOS”で助けを呼べることを確認してから、その場に一時間近く座り込んでいた。込み潮に追いたてられて、おそるおそるくるぶしをさわってみると、折れてる気配ではなかった。ビッコを引きながら何とかトラックまで帰りつくことが出来たのである。(医者にはかからなかったが、二ヶ月以上痛みが残ったので亀裂骨折ぐらいにはなっていたかも。)
スポンサーサイト

445 エコおやじSOS⑨ドボン 

ビーバー
  30年以上も前の話だが、二月半ばの寒い日のこと。室戸の大敷網漁(朝6時発)に、マンボウを狙って同乗させてもらったが、いつものように空振り。予定どうり夕方の漁(15時発)まで待つことにして、その間は漁港前のテトラポットにボートで渡って釣をすることにした。しかしあまりに釣れないので、昼前にあきらめて帰りかけた。小さいボートに乗り込む時に、ちょっとバランスを崩したまま飛び乗った。足が着いた場所が、重心からかなりズレていたようで、そのままクルッとひっくり返ってドボン!。“SOS”を出すにも人影は見えず、漁船も通らない。岸までは50m足らず。釣竿と道具箱を沈みかけたボートに乗せ、防寒着でブヨブヨの服のまま押しながら泳ぐ。寒さで意識が朦朧とする中、やっとドックまでたどり着いたところで市場の人が気付いてくれた。大敷組合の人達に大笑いされながら風呂を借りて、やっと生きかえったのであった。

444 エコおやじSOS⑧漂流

ゾウアザラシ
  前述の相棒は十年ほど前に病死したが、釣り好きだった彼は友人から譲り受けた小さな釣舟を持っていた。未亡人から処分を依頼されて、水族館で展示水槽として利用することに。係留していた近くの漁港から桂浜まで海上を運ぶことにして、三人が乗り込んで櫂とオールで漕ぎ出した。4Kmほどは引き潮にも乗ってスイスと進んだが、湾口の突堤を過ぎたとたん逆風にもあおられて、全く進まなくなってしまった。距離は残り2Km余りだが、陸のほうへ進んでいる気配がない。これは“SOS”を出すしかないと思い「携帯持ってるか?」と聞くと、二人とも「置いてきた」という。とにかく岸に向かって漕ぐしかないと思ったところへ、海上保安庁の船がやってきた。「桂浜沖に不審な舟が…」との通報があったらしい。その船に曳航してもらって、何とか桂浜へたどり着いたのである。

443 エコおやじSOS⑦巨大アワビ

カピバラ
  相棒にはその一ヶ月ほどあとにも、再びパニックにさせられた。桂浜のテトラポットでサザエを狙って、一緒に素潜り採集に入った時の事。10分余り泳いでいた時、それまでに見たこともない巨大なアワビを見つけた。相棒にうらやましがらせようと見回したが、姿が見えない。まだ切り上げる時間には早すぎる。テトラに上がって見渡したが姿はない。今度こそ事故だ!と獲物も道具も放り出して“SOS”の電話をするべく、200mほど離れた水族館へ走った。すると向こうから彼の車が!。力が抜けてその場にヘタリ込んだ。私が心配して帰ってきたのを理解したようで「すまんすまん」とあやまったが「急用を思い出して」の声を残して走りさってしまった。もう一度海に入る気にもなれず、その日は切り上げたが、その“巨大アワビ”は10日ほどして同じ場所にいるところを見つけた。今でも私が獲った最大(14.5cm)のアワビで、殻は記念に残してある。

442 エコおやじSOS⑥行方不明

スナメリ
  もう20年以上も前の話だが、相棒(317~釣十番勝負・348~釣勝負番外など)と高知県の南西の端まで採集に出かけた時のこと。ナマコ・ウニ・ヒトデのほか、ソラスズメやニシキベラなどを集めて、ふと気付くと相棒の姿が見えない。素潜り採集なので、どんなに長くとも一分以内に水面に頭が見えねばならない。その場所は湾になっていて200mほど先まで見渡せる。これは絶対に事故だと思い、急な崖を登り、さらに大きな木に登って海面を見回した。その頃に携帯があったなら間違いなく消防に“SOS”を出していたと思う。どうしょうかとパニックになっていたら、山側からカチカチと貝を割るような音が聞こえてきた。かすかな望みを持ってそちらへ行ってみると、相棒が上陸してノンビリとサザエを割って食べていた。私の心配をよそに「これうまいよ」である。

441 エコおやじSOS⑤オートマオイル

コツメカワウソ
  前二週の他にも、タイヤのパンクやクラッチの滑りなど、車のトラブルは四十年余りの間には数えきれないほど経験してきているが、ほとんどの場合自力で桂浜や修理工場までたどりついた。しかしどうしても“SOS”なってしまったのが軽トラックのオートマオイル漏れ。実は水族館を出る時に、オイル漏れに気付いていた。しかしそれをエンジンオイルと思い込み、遠出をするわけでもないので大丈夫と思って出てしまったのである。ところがほんの2kmほど走った所の、信号待ちからのスタートで異変を感じたと思ったら、そこから500mも走らぬうちに全く動かなくなってしまった。下をのぞくとパイプからオイルが噴出していて、よく見るとオートマ用のパイプだったのである。これは“SOS”以外にありえない。携帯で助けを呼んで、キャリーカーに積まれるハメになってしまったのである。

440 エコおやじSOS④室戸帰り

バンドウイルカ2
  採集に使う水槽トラックは、塩水がかかるので壊れやすい。泥よけの取り付け金具が錆び折れたりマフラーにあながあいても、走行は出来るが、クラッチシリンダーのオイルが漏れ出した事があった。室戸採集の帰り道にクラッチペダルの動きがおかしいと感じながら走っていたら、とうとうスカスカになってギヤシフトが動かなくなってしまった。これは“SOS”しかないと思いながら、通りかかったガソリンスタンドでオイルを買って入れてみると、何とか動いた。しかし五回ほどペダルを踏むと空になる。オイルを追加しながら、遠くから信号機を見て、出来るだけギヤチェンジをしないようにして、ギリギリで桂浜まで帰ってきた事もあった。

439 エコおやじSOS③足摺港にて

ラッコ
  足摺港の突堤に車を止めて、夜釣り採集をしていた時のこと。エアポンプの音が普段より少し弱いように感じた。しまった!これはバッテリーが弱っている!。恐る恐るエンジンキーを回してみると「カスッ」。さあ困った、ディーゼル車なので“押しかけ”は出来るが、午前二時!“SOS”を出すにも人影は見えない。2tのトラックを必死で押し、小さな段差は近くの工事現場から鉄のポールを借りてきて、テコにして何とか乗り越え、十メートル余り先の斜面まで運んでやっとのことでエンジンをかけた。しかしライトは薄暗いままなので、ダイナモが死んでいるようだ。このまま明るくなるまでエンジンを回しておくのは、燃料も心配になる。月もない夜道を照らすことの出来ないライトで帰る決心をする。ノロノロと走って、追い越していく車があると必死でその後を追っかけて、三時間半かかってやっと桂浜に着いた頃に、夜が明けてきたのであった。

438 エコおやじSOS②迷う(車)

ゴマフアザラシ
  生まれついての方向音痴を自認する私だが、学生時代には目印としてお城(高知城)や太陽・月・星などを見ることで方向音痴を克服したと思っていた。実際、地図と道路標識を見ながら、知らない町を走れるようになっていたのである。だから自信を持って遠出をした時のこと。神戸の須磨・みさき公園・白浜・串本・太地・鳥羽の水族館を廻ってフェリーで伊良湖岬へ渡り、竹島水族館へ向かった。日が暮れて雨も降り出して、ふと気がつくと自分が何処を走っているのかわからなくなっていた。道路標識を見ても知らない地名ばかり。さても困った“SOS”を出すにも強まった雨のせいか人影がない。地図をながめ時計を見て、現在地を推定しようとしていた時、幸運にもパトカーが通りかかった。あわてて手を振って呼び止め「竹島水族館へ…」と言うと先導してくれた。坊主頭(334桂浜への道⑯失恋の効果)の不審者と高知ナンバーのボロ車(スバル360)。免許証と車検証を確認されたのは言うまでもない。

437 エコおやじSOS①迷う(バイク)

ハナゴンドウ
  高知での五年間の学生生活の後、一年半ほど大阪にいたが、桂浜に移って下宿したのが、市内南部の塩屋崎町。このあたりは道路が放射状に広がっているので、まっすぐ進んでいるつもりでも少しづつ曲がって行く。一ヶ月ほどバス通勤の後バイクに変えたが、学生時代に来たことがなかった所なので、同じ市内なのに迷って迷って困ってしまったこともあった。塩屋崎町からは学生時代に目印にしていた高知城は見えない。バイクで走っていて、電車通りのほうへ行くつもりが、逆の山際へでてしまったことも。そのあたりの人に“SOS”を出せば早いのだが、恥ずかしくて聞けずにやみくもに走り回ったこともあったのである。方向音痴の私がこの町に慣れるまでに、半年以上かかったように記憶している。

436 エコおやじSOS(序)

アシカ
  エコおやじの四十年余りの履歴を省みるに、かなりヤバイ状況に追い込まれたことも、度々あった。本人は子供の頃から、あわて者・うっかり者と言われて、失敗をくりかえしていたが、それに加えて強度の方向音痴で、映画館やデパートに入ると出口がわからなくなることも多かった。しかし桂浜に来て“エコおやじ”へと成長する過程で、いろんなトラブルに“SOS”を出す前に自力で何とかクリアしていけるようになって来たのも事実である。今回はそんなエコおやじの“あわやのセーフ”や実際に“SOS”を出して助けを呼んだ経験などを振り返ってみたいと思う。
プロフィール

Author:もったいないおやじ
FC2ブログへようこそ!

かうんた
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR