504 (続)桂浜百景④秋

秋子
  桂浜の秋は短い(私の解釈では秋は10月半ばから11月)。“春は海・秋は山”というのが観光の定番なので、桂浜も当然人出は少なくなる。桂浜は山に囲まれているが、海辺の特徴どうり松の木や潮風に強い常緑樹が多く、紅葉する木としてはハゼがポツポツとしか見えない。観光客を呼びたいお役所は“龍馬祭り(命日の11月15日前後の日曜日)”で盛り上げようとするるが、水族館にはあまりメリットが無い。切符売り場の正面、80キロ先の室戸岬を眺めながら、数少ない観光客に対応するのだが、昭和の終わる頃からは、中国大陸からの汚れた空気が流れ込むことが多くなり、岬の先端まできれいに見える日は、ほとんどなくなってしまっているのである。
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503 (続)桂浜百景③夏

夏子
  6月の梅雨入りから10月中旬までが、私にとっての“夏”である。梅雨明けの強い日差しが砂浜を焼き、かげろうが立ち昇る。私が好きなのはその先に広がる太平洋。水平線がくっきりした静かな海もいいが、やはり夏の海は台風のうねりの来る海が楽しい。桂浜のシンボルである竜王岬に打ちかける大波は見飽きることがない。先端の海津見神社(海抜13m)の、はるか上まで波しぶきが上がり、観光客が逃げ惑う姿を見たこともある。「財布入りのバックが流された」「弟が波にさらわれた」などの駆け込みもあった。しかし夏場は水族館のかき入れ時。特に夏休み期間の一ヶ月余りで、年間の三割以上を稼がねばならない。のんびり海を眺めている暇はないのが実情なのである。

502 (続)桂浜百景②春

春子
  桂浜の春は長い。2月になると“光の春”、冷たい風が吹く時季だが、桂浜は東に開けた浜なので、雪おろしの北風も強い西風もほとんど当たらない。目の前の太平洋は陽の光に煌めく。その光に誘われて桂浜は観光シーズンを迎える。春本番は3・4月。最近は少なくなったが、昭和の後半の頃は遠足の小学生や幼稚園児が駆け回っていた。白装束のお遍路さんはチリチリ鈴を鳴らしながらの素通りだが、家族連れやグループが砂浜で弁当を広げている姿が見られた。5月になると土佐の太陽は真夏のエネルギーで照りつけるが、私の解釈では梅雨に入るまでが“春”の範ちゅうなのである。

501 (続)桂浜百景①ポケモンゴーロゴロ

ピカ子
  それは昨夏(正確には7月22日)突然に始まった。日の暮れるころになると、桂浜に若者たちが集まるようになったのである。そして夏休み中にどんどん増殖していった。みんな片手に“スマホ”なるものを持ち、それを覗きながらフラフラ歩く。浜辺の歩道にもいるが、多くは龍馬像周辺とその下部の広場でゴロゴロ。ベンチに座っている者もいるが、あてもなく(そのように見える)フラフラゴロゴロ、立ち止まってはまたフラフラである。なんでも桂浜には“レア物”がいるとのこと。夏休みが終わっても人数は増え続けた。帰りが遅くなった時など、車のライトが当たっているのになかなかよけてくれない。周辺の道路にも違法駐車が目立ち、帰路を塞がれて困ったことも。さすがに寒くなってからは人数が少なくなってきているが、そろそろ暖かくなって「またゴロゴロが増殖してきたら困る」などと考えるのは、年寄りのひがみなのだろうか。

500 (続)桂浜百景(序)

桂子
  エコおやじは桂浜水族館の切符売り場に座り続けて46年余りが過ぎた(旧館での13年も含む)。基本的には土・日・祝日だが、春・夏・冬休みなどにも座ることがあったので、年間130日余り。それから計算すると6000日近く桂浜を眺め続けていたことになる。以前にもこの切符売り場からの眺め(201~217桂浜百景)や人間模様(301~316鳥かごより)を書いたが、今回はその続編である。桂浜の春夏秋冬、太平洋の波・風などについて、エコおやじの偏見に満ちた目での感想を綴って見ようと思っている。
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Author:もったいないおやじ
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