
桂浜とは、西の竜王岬と東の竜頭岬に囲まれた砂浜のことである。龍馬像は竜頭岬に立っているが、昭和46年頃までは竜頭岬の東側(正確には北側)にも砂浜があった。竜頭岬の先端には桂浜の砂の流出を防ぐための砂防堤が作られているが、台風の度に何度も壊されたとのこと。その砂が浦戸湾の水路に流入するのを防ぐため、高知県と国はさらに巨大な堤防をその北側に伸ばした。それによって昭和40年頃までに、竜頭岬の北側にはかなり広い砂浜が形成された。そのころ桂浜を訪れた人々は、この北側の浜から龍馬像を見上げたはずなのである。その後、高知市はそのあたりの砂浜を埋め立てて駐車場にしてしまった。遠い昔(昭和46年頃まで)に龍馬像を見た人には“砂浜から見上げた”記憶だけが残されているせいなのは間違いなさそうである。
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