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72 釣り採集⑱オオニベ

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  長男が小学6年生の時(昭和63年9月)のこと。友達と近くの「フェリー乗場で釣ってきた」と云う魚を見てびっくり!。こんな魚が釣れるわけがない!大きさは10cmほどだがこれは間違いなくオオニベ!。それも1尾なら偶然もあり得るが、2人で10尾余り釣ったと言う。「おいタカシ行くぞ!」と2人で出かけ真夜中まで頑張って10尾ほど釣り上げた。オオニベは恩師が研究対象にしていたので、採集の手伝いなどを通じてよく知っている魚だった。沖合いの深場にいる魚で1m以上になり、大変美味とのこと。内湾で稚魚が釣れるような生態の魚ではなかった。さっそく恩師に報告して原因がわかった。ある業者が孵化養殖に成功して、数日前に湾内へ大量に放流したとのことだった。あれからちょうど20年になるが、その時のオオニベは現在1尾だけが生き残り1,2mに成長している。

  このオオニベは結局22年あまりの天寿を桂浜水族館の水槽でまっとうしたのである。
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71 釣り採集⑰イシダイ

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  “幻の魚”などと呼ばれているが、それは50cmから80cmの大物の話。秋になるとサンバソウの別名を持つ10cm前後の当才魚がたくさん釣れる。型のわりには引きが強いのは、さすがイシダイである。同型のカゴカキダイやオヤビッチャの倍くらいの力を持っている。この魚は丈夫な歯を持っていて何でもカジッてしまう。旧水族館時代にはガラスとコンクリート製の水槽だったので被害は少なかったが、新館ではF.R.P製の凝岩が穴だらけ!アクリルガラスは傷だらけで真っ白!。それに加えて白点病にかかりやすいせいもあって、いつの頃からか釣り採集の対象からはずれ、水族館員としては数少ないキャッチアンドリリースの魚に指名されてしまっている。

  イシダイは小さくても美味しい。釣れる時には次々と釣れる事も多いので気分次第で私のおかずになることも多かった。

70 釣り採集⑯ボラ

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  ボラは喰い込みが悪い魚なので、普通にチヌをねらうシカケにはメッタにかからない。チョコッとカジッてはプッと吐き出す習性があるので、特別なシカケが必要になる。しかし私はボラをねらっての釣り採集は考えていないので、シカケも用意していない。ところがボラは突然大群でおしかけてきて釣場に群がり、撒き餌を食いちらかせてゆく。腹が立つので、そこでボラの“見釣り”に切りかえる。ウキ下を10cmから30cmぐらいまで浅くして、餌を食べる瞬間を見ながら釣るのである。撒き餌の中にある鈎のついた餌を凝視し、その餌が消えた瞬間に合わせを入れる。釣りキチの相棒との勝負で運動神経の良い相棒はウキの小さな当たりに合わせるが、視力に自信のある私はエサを見て釣るので半歩リード。

  しかし釣りあげたボラはバケツの中であばれるので、生かして水族館まで運ぶのが面倒で、ボラ好きの相棒の晩のおかずになることが多かった。

  

69 釣り採集⑮クロホシイシモチ

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  高知でゲンナイと呼ばれているこの魚には特別な思い出がある。釣るのはわけない。夜釣りで、五目釣りとよばれてる枝鈎を3本から5本つけたシカケを入れれば、すぐに飛びついてくる。場所は港の突堤やテトラの下をねらうとよい。ある年(昭和49年)の12月はじめのこと。お正月展示用にこの魚が欲しくなり水槽トラックで出かけた。その日は強い寒波のあとで、急に水温が下ったせいか食いが悪かった。結局徹夜になってしまったが、なんとか目標の200尾余りを釣り上げることは出来た。しかし冷たいテトラポットの上に長時間座ったのと、重いバケツに入れた魚をトラックまで何回も運んだせいで、ひどい痔になってしまった。おかげでこの魚を見るたびに、寒さにふるえながら頑張った夜釣のことともに、1年近く悩まされ続けた痔のことを思い出してしまうのである。

  現在も毎年秋にゲンナイ釣りを実施している。従業員数人を引き連れて、桂浜から30分ほどの漁港で夜釣り。一時間ほどで切り上げるが、多い年には100尾以上。少ない時はゴンズイしか釣れない年もある。

68 釣り採集⑭アイゴ

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  背鰭に毒を持つことで有名な魚である。雑食性なので中学生のころ、ごはん粒やふかしイモで釣った経験がある。もちろんエビやオキアミの食いもいい。15cmぐらいまでの当才魚は、主に内湾の漁港などで群がっていることが多い。外海である桂浜で釣れるのは20cmから40cm近い大型になる。この魚は引きが強く、首を振りながらの抵抗はチヌの場合とそっくりなので“大物のチヌ”をかけた、と思ってぬか喜びさせてくれる。白っぽく見えたらチヌ!黄色に見えたらアイゴなのでガックリ。

  白身でおいしいのだが独特のクサ味(海藻臭)のせいで喜ぶ人は少ない。毒棘も加わって嫌われ者!誰が釣っても水族館行き。私がさされないよう注意しながら鈎をはずし、自分のバケツに入れる。

  

67 釣り採集⑬クサフグ

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  海底の砂の中に潜り込んで休む魚なので、桂浜のような砂浜がにはたくさんいることが多い。しかし釣り人には嫌われ者!!エサ取りだけならまだましなのだが、フグ独特の上下2枚づつの鋭い歯で釣糸を噛み切ってしまう。1本10円余りの鈎の代金も気にはなるが、一番腹が立つのが釣糸への攻撃である。ねらいのチヌが喰いついた時、フグに傷つけられていたことが原因で糸が切れてしまったりすると、その次に釣れたクサフグには悲劇がおこる。空気を吸い込んでボールのようにまん丸くふくらんだ体は、思い切りテトラポットに投げつけられて“バーン・・・”である。

クサフグも水族館では人気者で、普段ならバケツに入れられるのだが、釣り人の気分しだいで悲劇もおこる。

66 釣り採集⑫ゴンズイ

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  ナマズの仲間で胸鰭と背鰭に毒棘がある。初めて夜釣りをする時、この毒棘の洗礼を受けることは私を含めてよくあることなのである。1時間以上も頑張っていて、やっと当った魚信に大喜びで確認もせず獲物をつかんで・・・。しまったと思った時はもう手おくれ。手のひらと中指にチクッと感じた痛みはすぐにズキンズキンにかわる。2時間余り右手は使いものにならないほどの痛み!一緒にいた師匠に笑われるのがいやで、そぶりも見せず隠し通したことを今も記憶している(昭和47年秋)。チヌの夜釣りはいろんな所で度々やったがゴンズイには悩まされた。

  夜釣りでの当たりの95%はゴンズイなのである。それがいやなら餌を海底から50cmほどはなせばよいがチヌの当たりもほとんどなくなる。水族館にとってはチヌも大事だがゴンズイも立派なスター!。コゲ茶に黄色の縞柄でクネクネ泳ぐ様は入館者にも大人気!


  

65 釣り採集⑪ベラギンポ

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  桂浜周辺で潜水具を使った採集をしていた時のこと。磯から磯へ移動する時は海底をはうように移動することが多かった。そんな時、目の下の砂の中から飛び出して向こうの砂山に潜り込む魚が気になっていた。ある時それと思われる魚が手に持っていた玉網の中へ飛び込んできた。細長い体、緑色を中心としたカラフルな魚、それがベラギンポだった。しかしそれから何度試みても、玉網で捕獲することは出来なかった。その魚がキス釣りの外道として釣れることがわかり、なんとか展示してみようと採集を頑張った。しかしせまい水槽の中では壁にぶつかって短命に終る。砂を敷いてやるとある程度生きるが、潜り込んでしまって目だけしか見えず、展示価値がなくなってしまう。しだいに興味はうすれていった(昭和48年~50年頃)。

  10年余り前にこの魚のことを思い出し、投げ釣りを試みたことがあった。キスとマダイはボツボツ釣れるが、ベラギンポの姿を見ることは出来なかった。

64  釣り採集⑩マダイ

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  梅雨時にキスをねらって投げ釣りをしていると、外道としてマダイの仔がよく釣れる。釣り場は、浦戸湾入口の長い突堤の内側。ここは引き潮時は流れが速すぎて釣りにならないので、込み潮時のみの釣場である。この時期のキスは小型が多く、手ごたえがほとんど無いが、マダイは小さく(3~5cm)ても体高があるので、ゴツゴツと竿に伝わる感じですぐ分かる。50m以上の遠投が必要になるが、師匠に教わった魚道と思われる所までシカケを投げ込むと、空振りナシでキスとマダイが半々ぐらいに、そしてごくたまにだが、珍しいベラギンポもかかってくる。秋になると今度は磯回りで15cmくらいに成長したマダイが釣れることもあるが、ねらって釣れるほど数は出ない。(昭和47~50年頃)

  この頃からマダイの養殖が盛んになり、人工授精での種苗が安く手にはいるようになって、釣りでの採集の必要性が下がり、砂浜の投げ釣りをほとんどしなくなってしまった。

63 釣り採集⑨キス

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  桂浜はかつては知る人ぞ知る、キス釣りの本場だった。多い時は30人以上の人が竿をならべていた。もちろん私も度々展示用の採集を行っていた。ある年の秋、潜水採集からの帰りに渚で大型のキスが群れているのを見つけた。翌日は休みだったので、4歳と2歳の息子を連れて来て釣らせてみた。3本鈎に餌のスナムシを付けて10m余り先へ投げ込んで長男に竿を渡す。リールを一生懸命巻くと30cm近いキスが3尾ぶらさがって来た。次は次男に持たせる。まだリールを巻けない次男は、竿をかついで女房に手を引かれて砂浜をヨタヨタとのぼってゆく。その糸の先にも大物が3尾喰いついていた。1時間足らずで小さいクーラー一杯釣り上げた。その日のキスはおばあちゃんの手でテンプラになってしまったが、私にとっても生涯に2度とない、大漁の経験となった。(昭和54年9月)

  キスは飼育していてもあまり長生きしてくれないし、薄灰色で地味な魚体は水槽内で見栄えもないので、だんだん釣り採集の対象からははずれていった。

62 釣り採集⑧コショウダイ

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  秋口に桂浜の長い突堤の先端でチヌをねらって夜釣りをしていると、時たま大物に引っ張られることがあった。夜釣りなので太目の糸を使っているのに、止めることが出来ず引きちぎっていくこの魚をなんとかやっつけようと通いつめた。おかげで死にかけた(⑫死神のリスト)こともあったが、3度目にかけた時やっと正体を見ることが出来た。20分近いやり取りのあと玉アミに入れた時は、足はガクガク(興奮で)手はシビレ(疲れで)。体長53cmのコショウダイ!しかしこの魚を生かしたまま水族館まで運ぶのが大仕事だった。
1,5km余りの突堤を海水を入れたタンクを背負って運ぶのだが、途中で何度も大暴れ!結局その時のスレが原因で翌日には昇天。以来この魚を狙うのをやめることにした。(昭和49年9月)

  チヌ釣りの師匠に「53㎝のコショウダイを釣った」と自慢すると「夜釣りで時々釣れるけど、あれは美味しくない」と一蹴された。

61 釣り採集⑦カサゴ

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  高知ではガシラと呼ばれている。白身で淡白な魚で現在では高級魚の仲間入りをしているが、私が桂浜に来た(昭和46年)頃は外道あつかいで、死体が釣場のあちこちに転がっていた。釣人に声をかけておくと、次々に私のバケツに入れてくれた。寒風が吹き、急に水温が下った時などは、回遊性の魚は深場に移動したり岩影から動かなくなるが、ガシラはそんな時でも活性を維持したまま棲みついている。ていねいに脈釣りをすると、必ず数尾は釣り上げることが出来た。また夏場に泳ぎながら水中メガネでエサに喰いつくのを確認しながら釣る“水中釣り”の対象として、私を楽しませてくれた魚でもある。

  私が釣り採集を始めた半世紀前には20㎝以上のガシラが次々と釣れたが、この10年ほどは10㎝ほどの当歳魚しか釣れなくなってしまっている。

60 釣り採集⑥タカノハダイ

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  茶色の斜縞で、おとなしく飼いやすい魚である。桂浜では10cmぐらいの当才魚から40cm近い大物も釣れる。白身でおいしいのだが、ウロコが硬く身が少ないなど、調理に手間がかかるので、食べるほうの人気はあまりない。近縁種にミギマキと云う魚がいるせいと思うが、高知ではヒダリマキと呼ばれバカにされている。オットリしているのに食いしんぼうの魚で、その結果としてチヌ・グレ・イシダイ等の活性の高い魚がいない時に釣れる。“ヒダリマキが釣れたら本日の釣りは終り”と云うのが高知の釣り人の常識なのである。

  60年以上前の中学生の時のこと、水中銛を手作りしてチヌを狙ったが、初めての獲物がこのタカノハダイだったことを今もはっきり覚えている。。

59 釣り採集⑤カゴカキダイ

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  黄色と黒の縞模様のきれいな、水族館向きの魚である。秋には当才魚の群れがやってきて、撒き餌を投げ入れると水面が盛り上がるほど群がって餌を取りあう。玉網ですくえそう見えるので試してみたが、逃げ足が速い。水上からのアタックはあきらめ、四ツ手網を作ってみた。しかしいくら餌を撒いても、網の上には近寄らなかった。横着をしなくてもシカケを小さくすればいくらでも釣れる。30分もやれば20~30尾はバケツの中である。チヌ用の大きなシカケにも喰いつくほど喰い込みのいい時もある反面、時によっては餌だけをきれいにカジリ取ってジャマをする、エサ取りの代表格の魚でもある。

  よく釣れた時は、5本鈎の胴付き(胴突き)仕掛けに3尾・4尾とぶら下げたこともあった。
  

58 釣り採集④キュウセン

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  オスは緑色でアオベラ、メスはピンクでアカベラと呼ばれている。私の出身地の鳴門では、秋になると30cm近いアオベラがよく釣れた。塩焼きや焼き干しで食べると大変おいしいのだが、硬い小骨が多いせいか、あまり一般的ではないようである。中学・高校生の頃、自宅前の桟橋で釣っては、七輪で焼いて夜食にしていた。桂浜ではニシキベラやササノハベラに比べて数が少な目である。鈎にかかった瞬間の引きが強く、大物か?と思ってよろこぶと急に力がぬけて引きよせられてしまうので、姿を見る前にキュウセンだとわかる。ガッカリするわけではない。水族館での展示価値が高い非常にきれいな魚なのである。

  昔、桂浜の龍馬像のすぐ下にある突堤では大型のキュウセンがよく釣れたが、20年ほど前突堤の改修が行われ、以来キュウセンの姿が消えてしまっている。

57 釣り採集③ササノハベラ

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  赤茶色のベラで、大きなオスはきれいな紫色の婚因色を出す。チヌやグレ釣りの外道としてよく釣れる。非常に食いしんぼうの魚のようで、釣る要領としては撒き餌を充分に入れることである。まわりのフグやカゴカキダイ、ニシキベラを威嚇しながら餌をひとりじめしようと泳ぎ廻って喰いまわり、鈎のついた餌にも飛びついてしまうのである。常に食欲旺盛な魚のようで、水温が下って他の魚の活性が落ちているような時にも、ササノハベラだけが喰いついてくる。釣り採集に行って空振りはバツが悪いのだが、この魚はいつも私の採集バケツに治まり、釣果ゼロだけは回避してくれる。

  冬場(特に二月頃)のチヌ釣りは魚影が薄く空振りも多かったが、外道として釣れるササノハベラが仕事としての釣り採集の恰好をつけてくれた。

     

56 釣り採集②ニシキベラ

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  ベラ類はカラフルで胸ビレだけを使って泳ぐ姿がおもしろく、人気のある魚である。ニシキベラは小型なので小さいシカケでないとかかりにくいのだが、喰いつきは大変いい。思い切り小さい鈎の仕掛けで磯ぎわを引き回せば飛びついてくる。10尾・20尾ならわけなく釣れる。しかし小さい鈎は飲み込んでしまい、エラを傷つけてしまうことも多い。そして3日以上同じ場所で続けると、極端に喰い込みが悪くなる。10日ほど間をあけると、また食いはもどっている。このベラは南方系らしく水温が20℃を切ると、活性が落ちてくるようだ。

  チヌ釣りをやっていて、突然勢い良くウキを引き込むアタリがあっても空振りが続くようなことがよくあるが、これは多分ニシキベラのしわざ。小型で口も小さいのでチヌ用の鈎にはかかりにくいのである。

55 釣り採集①チヌ🄫釣り場

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  釣り場は3ヶ所。①桂浜の西端、竜宮様下の磯。②東側の竜馬銅像下の通称旧堤。そして③1.5kmの新堤。①は旧水族館から200mほどの所。チヌのほかイシダイやアイゴなどの手ごたえのある魚が多い。シカケを小さくするとカゴカキやニシキベラ、スズメダイなどを確実に釣り上げることが出来る。②の旧堤は旧水族館の裏口からほんの50mほどの所。砂地が多くチヌの道がわかりやすいので“チヌ釣りの本場”と云っていいのだが、エサ取りのフグが多く悩ましい。③の新堤は大物ねらいの所。ここは水深が深いのでチヌ釣りの腕前の差がはっきり現れる。コショウダイやニザダイなど大物も当たる。度々夜釣りをして、死にかけた(⑫死神のリスト)こともあったし、イセエビを釣ったこともあった。

  ①の竜宮様下も②の旧堤も高知市では超A級の釣り場だが、最近は釣り人口の減少のせいもあって、釣り人の姿をあまり見かけなくなっている。

54 釣り採集①チヌⓑサオ・リール

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  チヌ釣りがおもしろいのは首を振りながらの強い引きと、食いの良い時はバカ食いする反面、微妙な時は腕が大きく作用することがある。細い釣り糸を使えば食いは良くなるが、強い引きに耐えられない。やわらかい竿を使うと、かなり糸が切れにくくなるがそんな竿は高い。近年のスピニングリールは逆転にもすばやく対応出来るようになっているが、私がチヌ釣りを始めた半世紀前はまだまだ動きが悪く、大物には引きちぎられてしまっていた。安物の竿しかなかった私は、リールも安物の“横転リール”を愛用していた。糸のヨレと遠投に難があったが、逆転にはフル対応だった。安物のサオ・リールで釣果をあげ「さすが水族館」と云われることを目標にしていたのである。しかし運動神経のニブい私は、少し大型をかけるとなかなかうまく取り込めなかった。糸を出し過ぎて根に持ち込まれたりハエ切れしたりで、結局小型が多かったが数では負けず“数釣りの高谷”と呼ばれていた。

  最近はあまりチヌ釣りをしてないが、私は今も30年以上前のチヌ竿を愛用している。

53 釣り採集①チヌⓐエサ

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  チヌ釣りは館長命令(⑤釣り採集)で始めた。私の釣り採集の原点である。釣り採集は原則としてチヌねらいであり、他の獲物はすべて外道と云ってもいい。海釣りは“チヌに始まりチヌに終わる”とも云われているとか。釣り人のほとんどがチヌねらい、と云っても言いすぎではあるまい。エサは現在ではみんなオキアミを使っているが、私が始めた昭和46年頃は、湖産(琵琶湖産)冷凍エビが主流だった。他にアサリや生きエビなども使われていたが、その道のベテランはゴウナを使っていた。ホタルのエサになる巻貝のカワニナのことである。学生時代を過した物部川沿いの水路にたくさんいることを教わり、仕事が終わると30分余りバイクを走らせ、20ℓの大型バケツ一杯にゴウナを集め、とって返して桂浜の突堤で夜釣り!。若さにまかせてチヌ釣りにのめり込んでいった日々が、,なつかしく思い出される。

  チヌ釣りでは各地方独特のエサがあるらしい。貝やシャコなどは普通だが、スイカの皮などで釣る所もあると聞く。しかし現在では何処もオキアミを使うのが主流になっているのは間違い。
プロフィール     ロリコンのおじん

もったいないおやじ

Author:もったいないおやじ
桂浜水族館を縁の下から支えて半世紀。

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