120 危険生物⑧カツオノエボシ 

有名な“電気クラゲ”はカツオノエボシのことである。
数年に1度ぐらいだが、桂浜にも大量に流れつくことがある。
初夏に南風が数日続いたあとなどは要注意!!
波打ちぎわで薄青色の、ギョーザのような形の風船を見つけたら、
素手では絶対さわらないこと!!そしてその海へは絶対に入らないこと!
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指でつまんでも平気なのだが、
あやまって甲のほうに触手がさわったらさあ大変、飛び上がるほど痛い!!
そして痛みはだんだんひどくなり、3日間は続く。
そして傷跡はジクジク!体質にもよるが、1ヶ月から半年以上も治らない人もいる。
私も足にからまれたことがある。
鞭でシバかれたような痛みが夜まで続き、そのあとは化膿して、
ジクジクが2ヶ月余り続いた(平成13年秋)。
今でもその時の傷跡が残っている。
ちなみにカツオノエボシの毒は熱に弱く、60℃ぐらいで分解するらしい。
やられた時は冷やさないこと、熱めのフロに入ると、かなり痛みがやわらぎます。
もしもの時はお試し下さい。

桂浜水族館公式ホームページ掲載 2009年06月13日(土)
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119 危険生物⑦アンドンクラゲ

秋口に海に入ると、体中がチクチクすることがよくある。
これは目に見えるか見えないかぐらいの小さなクラゲ類と思われる。
そのあたりを軽く撫でておけば終わりだが、
もっとピリッとくるのがアンドンクラゲである。
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卵よりひと回り大きい透明な体は、四角ばっていて4辺に短い触手が出ている。
それに触れるとピリッとシビレたような感じがして、ミミズ膨れになる人が多い。
しかし私は感度が鈍いようで3回ほどこすればもう忘れてしまう程度である。
このクラゲが現れるのは9月に入ってからが多いので、
秋風を感じて一般の人は海水浴をしなくなってからである。
やられるのは私のように、11月まで裸で海に入るような人間だけに限られていると思う。
 
追伸 イラスト係のマッキーが、先月末に「オーストラリアに行きたい」と言って退社しました。
今回からはマナティーとサオリンが担当してくれます。

桂浜水族館公式ホームページ掲載 2009年06月06日(土)

118 危険生物⑥サメ

遊泳中に大きなサメに出会った経験のある人はほとんどいないと思う。
私は大敷網漁に行った時、網の中で泳がせてもらったことがあった。
網が引き寄せられるにつれて、シイラが数十尾、
そのうしろからソウダガツオの大群が高速で現れたのに感激していた私の目に、
飛び込んできたのが大きな青いサメ!!
一瞬アオザメだ!と思った私は、心臓が止まりそうになった。
そのサメは金縛りのように動けなくなった私の目の前、
2mほどの所を雄々と通り過ぎて行った。
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大慌て!一目散に網の外へ!!
網揚船へ這い上がり「サメ!サメ!」と大騒ぎ!
私の慌てぶりに漁師たちは大笑い!
引き上げられたのは2.5m余りはあったが、
性格の大人しいヨシキリザメだった。
しかし私には命が縮む経験となったのである(昭和56年6月)。

桂浜水族館公式ホームページ 2009年05月30日(土)

117 危険生物⑤ヒョウモンダコ

水産試験場に勤めている、大学時代の後輩が、
左手を包帯でグルグル巻きにして、肩からつってやって来た(平成2年10月)。

手の平に乗せて遊んでいた、小さなヒョウモンダコに噛まれたとのこと。
一週間は高熱で入院し、一ヶ月が過ぎてやっと腕のハレが引きはじめて、
出歩けるようになったとか。まだ指はにぎれないと云う。
ヒョウモンダコに毒があることは聞いたことがあったが、
こんなにひどいとは思いもよらずゾッとした。
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私もそれまでに2度ほど、手づかみでつかまえたことがあったからだ。
以後、桂浜や室戸の磯で時たま見かける、
きれいな蛍光色の水玉模様のヒョウモンダコには、
絶対に手を出さないことに決めた。

桂浜水族館公式ホームページ 2009年05月23日(土)

116 危険生物④ハナブサイソギンチャク 

足摺岬近くの磯では、
時々ハナブサイソギンチャクを見かけることがある。
ブツブツのついたタコの足を裏から見るような触手を
10本ほど広げていて、カリフラワーのような、きれいなイソギンチャクである。
岩の割れ目から顔を出していることが多く、
獲ろうとすると逃げ込まれて手が出なかった。
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ある時割れ目ではなく、ガレキの間から生えているハナブサを見つけた。
10cmほど掘ると、平らな岩の上に張り着いていたので、
無傷ではがすことが出来て大喜び!
しかしそのあとが大変だった。
私はこのイソギンチャクの恐ろしさを知らなかったのである。
腰につけたスカリ(採集ネット)に入れて採集を続けていたら、
そのうち内モモがピリピリ痛みはじめた。
だんだんひどくなるのでよく見るとまっかにハレ上がっている。
採集の時の手の平は、なんともなかったが、
内股の皮膚は3日間ほど痛みとカユみが続いた。
以来このイソギンチャクは採集対象からはずすことにした(昭和62年9月)。

2009年05月16日(土) 桂浜水族館公式ホームページ掲載

115 危険生物③シロガヤ 

素潜り採集をしていて、テトラポットの隙間に、
サザエを見つけて手を伸ばしたとたん、
ヒジから上腕にかけてジカジカと妙な感じがした。
シマッタと思った時はもう遅い!!
この感覚は、中学時代に何回も経験があった。
郷里の鳴門のあたりでは“トリノハネ”と
呼ばれているシロガヤ(ウミヒドラ)にやられた時の感覚であった。
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人にもよるが、私は特にこいつに弱いようで、
仲間達より反応が強く出ていた。
これに触れた所はブツブツと皮膚がミズブクレになり、
数時間は痛みが続き、翌日からはカユミに変り、
数日間悩まされる。
内海である鳴門のあたりよりはだいぶ少ないが、
桂浜の磯でも岩の割れ目やテトラの隙間の裏側に、
数センチの白い鳥の羽根のようなシロガヤを時たま見かけることがある。

2009年05月10日(日)桂浜水族館公式ホームページ掲載

114 危険生物②トックリガンガゼモドキ

ガンガゼのトゲは折れやすく、
しかも返しがついているので、
刺さると抜けない。
毒もあるので要注意だが、
黒くて大きなトゲは目につくので、
近づくダイバーは少ないと思う。
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しかしその近縁種のトックリガンガゼモドキはちょっと違う。
シマ模様のトゲや、蛍光色のスジのある体。
それに頭の上に、黄色い風船のような美しいかざり(本当は肛門)がついていて、
飼育してみたくなるウニなのである。
ところがこいつは、
シマシマのトゲの間に非常に細い毒トゲをかくし持っている。
あまりに細くて、ささったことさえ気付かないほどだが、
違和感を感じて数秒後には毒を感知して痛みはじめる。
指先に3本ささっているのに気付いて、
2本はカッターで切り開いて5mmほどのトゲを取り出したが、
3本目は半分しか取れず、放置せざるをえなかった。
毒の痛みは数時間で治った(平成元年9月)が、
残ったトゲには随分悩まされた。
しかし細かったせいか1年ほどで私の指に同化してしまったようだ。
きれいなものは手に取りたいが、充分注意しなければならないものもある。

2009年05月03日(日) 桂浜水族館公式ホームページ掲載

113 危険生物①ムラサキウニ

磯採集をしていればムラサキウニのトゲは
覚悟の上でなければならない。
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サザエを獲る時、不用心に手を出すとチクッ!
アワビをフックではがす時、
力が入りすぎて手がスベッたら2~3本のトゲがブスリ!
などはしょっちゅうである。
波がある時に磯回りで泳ぐ場合は、
必ずうしろ側から近づくこと!
うしろ側ではアワに巻き込まれて視界と浮力がなくなる危険はあるが、
それは息をつめてガマンすればやり過せる。
しかし前方にいて波に流されると、
磯の上をころがされることになる。
ある時(昭和48年9月)台風のうねりにやられて、
ヒザ頭に4~5本、ヒジと足の裏に数本の洗礼を受けたことがあった。
大部分は抜き取ったが、足の裏に2本残り、
10年以上の間、指で押すとコリコリしたトゲの残りを感じていた。
桂浜の磯はムラサキウニのトゲの山!!

2009年04月25日(土)桂浜水族館公式ホームページ掲載
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