5年目、21頭目のマンボウは自己記録を224日まで更新し、7月24日に死亡した。今回は死因らしいものが見当らない。125日の時は6月末、前年の166日間は、7月21日だった。かすかな予感と共に、私の最も恐れていたことを確認するために、鴨川シーワールドに電話する。やっぱりそうか、あちらは冷房水槽で飼育していた。「20℃ぐらいが上限だと思いますね」との答え。桂浜の7月末の水温は23~24℃。上限をはるかに超えた水温の中を頑張って生きてくれたことになる。8月末には27℃近くまで上るので、終年飼育が絶望であることを確認し、力がぬけてしまったことを記憶している。開放式で飼育している水族館の“限界”を思い知らされた瞬間だった。(昭和54年7月25日)
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