
土佐ではタカノハダイのことをヒダリマキと呼んでいる。その近縁種にミギマキ(標準和名)がいるが、こちらは少し南方系なので桂浜で見かけたことはなかった。その日は私が室戸の大敷網で初めて見つけた2尾をつれて帰ると、相棒が興奮気味に「今日ミギマキを釣った」と言って来た。私はニヤッと笑ってトラックの水槽をのぞかせた。「ボクは3時ごろ釣ったけど、これは何時に獲れた?」と喰い下がる。「大敷は2時だからこっちが先だ」と云ふと「水族館の予備槽に入った時が入館だから、ボクのが先だ」と◎新種の立場をゆずらなかったのである。
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