
桂浜の冬は寂しい。12月には北風が、1月になると西風が吹き抜けることが多くなる。しかし桂浜は陽だまりの浜。風はほとんど当たらない。水族館前のエントランスのポッドに植えられたハイビスカスは、寒気に立ち枯れているが、その周りのパンジーは「もうすぐ春だよ」と咲き誇る。冬場の寂しい桂浜が唯一賑わうのが元旦の“初日の出”である。最近はだいぶ少なくなってきてはいるが、それでも周辺の道路は、日の出(7時12分)から一時間以上、大渋滞が続くのである。30年ほど前のことだが、この“初日の出客”が水族館に入ってくれたら?と考えて、早朝開館を試みたことがあったが、完全な空振だった。
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