568 配管工事⑪バルブ取替

イルカプール(現在はトドプール)の100㎜の注水管にはバタフライバルブが使用されている。この種のバルブは、取り付けスペースや費用の面で大きなメリットがあるが、砂粒に弱いという欠点がある。取水井戸から入り込む少量の砂粒によって、パッキンが少しづつ傷つき、5年ほどでピッタリ止まらなくなってしまった。しばらくは我慢して使っていたが、水漏れがあると清掃時にやりにくいので「どうしても直してほしい」と言われた。取替は難敵だった。フランジの隙間がギリギリでゴムパッキンが一緒に入ってくれないのである。フランジを切り継ぎするにはスペースが足りず、コンクリートのバルブボックスを壊さねばならない。丸一日考えて決行したのが接着剤作戦。ゴムパッキンを瞬間接着剤でバルブに貼り付け、さらにパッキンの一部を削って、狭いフランジの隙間に叩き込んで、なんとかやっつけることが出来たのである。
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