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59 釣り採集⑤カゴカキダイ

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  黄色と黒の縞模様のきれいな、水族館向きの魚である。秋には当才魚の群れがやってきて、撒き餌を投げ入れると水面が盛り上がるほど群がって餌を取りあう。玉網ですくえそう見えるので試してみたが、逃げ足が速い。水上からのアタックはあきらめ、四ツ手網を作ってみた。しかしいくら餌を撒いても、網の上には近寄らなかった。横着をしなくてもシカケを小さくすればいくらでも釣れる。30分もやれば20~30尾はバケツの中である。チヌ用の大きなシカケにも喰いつくほど喰い込みのいい時もある反面、時によっては餌だけをきれいにカジリ取ってジャマをする、エサ取りの代表格の魚でもある。

  よく釣れた時は、5本鈎の胴付き(胴突き)仕掛けに3尾・4尾とぶら下げたこともあった。
  

58 釣り採集④キュウセン

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  オスは緑色でアオベラ、メスはピンクでアカベラと呼ばれている。私の出身地の鳴門では、秋になると30cm近いアオベラがよく釣れた。塩焼きや焼き干しで食べると大変おいしいのだが、硬い小骨が多いせいか、あまり一般的ではないようである。中学・高校生の頃、自宅前の桟橋で釣っては、七輪で焼いて夜食にしていた。桂浜ではニシキベラやササノハベラに比べて数が少な目である。鈎にかかった瞬間の引きが強く、大物か?と思ってよろこぶと急に力がぬけて引きよせられてしまうので、姿を見る前にキュウセンだとわかる。ガッカリするわけではない。水族館での展示価値が高い非常にきれいな魚なのである。

  昔、桂浜の龍馬像のすぐ下にある突堤では大型のキュウセンがよく釣れたが、20年ほど前突堤の改修が行われ、以来キュウセンの姿が消えてしまっている。

57 釣り採集③ササノハベラ

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  赤茶色のベラで、大きなオスはきれいな紫色の婚因色を出す。チヌやグレ釣りの外道としてよく釣れる。非常に食いしんぼうの魚のようで、釣る要領としては撒き餌を充分に入れることである。まわりのフグやカゴカキダイ、ニシキベラを威嚇しながら餌をひとりじめしようと泳ぎ廻って喰いまわり、鈎のついた餌にも飛びついてしまうのである。常に食欲旺盛な魚のようで、水温が下って他の魚の活性が落ちているような時にも、ササノハベラだけが喰いついてくる。釣り採集に行って空振りはバツが悪いのだが、この魚はいつも私の採集バケツに治まり、釣果ゼロだけは回避してくれる。

  冬場(特に二月頃)のチヌ釣りは魚影が薄く空振りも多かったが、外道として釣れるササノハベラが仕事としての釣り採集の恰好をつけてくれた。

     

56 釣り採集②ニシキベラ

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  ベラ類はカラフルで胸ビレだけを使って泳ぐ姿がおもしろく、人気のある魚である。ニシキベラは小型なので小さいシカケでないとかかりにくいのだが、喰いつきは大変いい。思い切り小さい鈎の仕掛けで磯ぎわを引き回せば飛びついてくる。10尾・20尾ならわけなく釣れる。しかし小さい鈎は飲み込んでしまい、エラを傷つけてしまうことも多い。そして3日以上同じ場所で続けると、極端に喰い込みが悪くなる。10日ほど間をあけると、また食いはもどっている。このベラは南方系らしく水温が20℃を切ると、活性が落ちてくるようだ。

  チヌ釣りをやっていて、突然勢い良くウキを引き込むアタリがあっても空振りが続くようなことがよくあるが、これは多分ニシキベラのしわざ。小型で口も小さいのでチヌ用の鈎にはかかりにくいのである。

55 釣り採集①チヌ🄫釣り場

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  釣り場は3ヶ所。①桂浜の西端、竜宮様下の磯。②東側の竜馬銅像下の通称旧堤。そして③1.5kmの新堤。①は旧水族館から200mほどの所。チヌのほかイシダイやアイゴなどの手ごたえのある魚が多い。シカケを小さくするとカゴカキやニシキベラ、スズメダイなどを確実に釣り上げることが出来る。②の旧堤は旧水族館の裏口からほんの50mほどの所。砂地が多くチヌの道がわかりやすいので“チヌ釣りの本場”と云っていいのだが、エサ取りのフグが多く悩ましい。③の新堤は大物ねらいの所。ここは水深が深いのでチヌ釣りの腕前の差がはっきり現れる。コショウダイやニザダイなど大物も当たる。度々夜釣りをして、死にかけた(⑫死神のリスト)こともあったし、イセエビを釣ったこともあった。

  ①の竜宮様下も②の旧堤も高知市では超A級の釣り場だが、最近は釣り人口の減少のせいもあって、釣り人の姿をあまり見かけなくなっている。

54 釣り採集①チヌⓑサオ・リール

チヌ(クロダイ)2
  チヌ釣りがおもしろいのは首を振りながらの強い引きと、食いの良い時はバカ食いする反面、微妙な時は腕が大きく作用することがある。細い釣り糸を使えば食いは良くなるが、強い引きに耐えられない。やわらかい竿を使うと、かなり糸が切れにくくなるがそんな竿は高い。近年のスピニングリールは逆転にもすばやく対応出来るようになっているが、私がチヌ釣りを始めた半世紀前はまだまだ動きが悪く、大物には引きちぎられてしまっていた。安物の竿しかなかった私は、リールも安物の“横転リール”を愛用していた。糸のヨレと遠投に難があったが、逆転にはフル対応だった。安物のサオ・リールで釣果をあげ「さすが水族館」と云われることを目標にしていたのである。しかし運動神経のニブい私は、少し大型をかけるとなかなかうまく取り込めなかった。糸を出し過ぎて根に持ち込まれたりハエ切れしたりで、結局小型が多かったが数では負けず“数釣りの高谷”と呼ばれていた。

  最近はあまりチヌ釣りをしてないが、私は今も30年以上前のチヌ竿を愛用している。

53 釣り採集①チヌⓐエサ

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  チヌ釣りは館長命令(⑤釣り採集)で始めた。私の釣り採集の原点である。釣り採集は原則としてチヌねらいであり、他の獲物はすべて外道と云ってもいい。海釣りは“チヌに始まりチヌに終わる”とも云われているとか。釣り人のほとんどがチヌねらい、と云っても言いすぎではあるまい。エサは現在ではみんなオキアミを使っているが、私が始めた昭和46年頃は、湖産(琵琶湖産)冷凍エビが主流だった。他にアサリや生きエビなども使われていたが、その道のベテランはゴウナを使っていた。ホタルのエサになる巻貝のカワニナのことである。学生時代を過した物部川沿いの水路にたくさんいることを教わり、仕事が終わると30分余りバイクを走らせ、20ℓの大型バケツ一杯にゴウナを集め、とって返して桂浜の突堤で夜釣り!。若さにまかせてチヌ釣りにのめり込んでいった日々が、,なつかしく思い出される。

  チヌ釣りでは各地方独特のエサがあるらしい。貝やシャコなどは普通だが、スイカの皮などで釣る所もあると聞く。しかし現在では何処もオキアミを使うのが主流になっているのは間違い。

52 新築工事⑪不良箇所

  3月20日の新築オープンから1ヶ月。まずまずの入館者もあり、ホッとしたのもつかの間、突貫工事による不良箇所が次々と発覚した。一番は舗装に使用したインターロッキングブロックのガタつき!。雨の翌日には必ず手直しが必要になった。その他、水槽の水漏れ、冷房水槽の結露。配管・配線の不良。それに設計図の検討不足と思われる使い勝手の悪さ。館長代理に内緒で進めた工事(47.内緒でGO)の不具合も出てきて、私はオンボロ水族館の時よりも、もっと多くの雑用に追い回される日々が続いたのである。(昭和59年4月)

  ブロックのがたつきが出るたびに業者を呼んでいたが、ある程度落ち着くのに一年以上かかった。その後もがたつきが出たがそれは全て私が直していったのである

51 新築工事⑩引っ越し騒動

  オープンが近づき忙しいあい間をぬって、飼育動物の引っ越しを始めた。旧館から150mほどの距離を水槽に入れて運ぶのは、かなりの時間と手間がかかる。大型のブリやクエ、それに海亀など苦労の末に移し終えた翌日のこと。「新聞が引っ越しの写真を撮りたいと云ってる」との、館長代理の指示で、もう1度1mのクエをタンカに入れて運びなおした。ところがその翌日、今度は「テレビ局が映像をと云ってきた」とか。私も他の飼育員もブチ切れて「絶対にイヤだ」と宣言した。しかし館長代理の大声の要求はハネつけたものの、館長に静かに説得されて、仕方なくクエと海亀の引っ越しをやりなおすことになってしまったのである。(昭和59年3月)

  マスメディアを無視することは出来ないとわかってはいたが、それまでの館長代理の高圧的態度に、全員が不満をかかえていたので大喧嘩になってしまったのである。

50 新築工事⑨ポンプ室

  井戸が近くに掘れないことが分かり、ポンプ室の場所が大きな問題に浮上してきた。ポンプは押し上げは平気だが、吸い込みのほうは水面から6m以内で設計しなければならない。新館から150mも離れた場所にポンプ室を作らねばならなくなったので、根本的な設計変更である。高知市の方針で“砂浜には建物を作らない”との大前提と“地下に埋め込むのは不可能”との建設会社の設計部とのおりあいもつかない。結局工期の不足でオープンに間に合わなくなるので、さしあたってポンプ室をあきらめ、応急処置として水中ポンプで対応することになってしまった。(昭和59年2月)この応急処置は現在もそのまま。ポンプ室は今も懸案のままなのである。

  水中ポンプはメンテナンスがやっかい。故障すると井戸の底に潜っての設置作業が必要になる。私は今年の春(2022年3月)も老骨に鞭打って水温16℃の井戸に潜った。

49 新築工事⑧新井戸

  飼育水は旧水族館の井戸だけでは足りず、あと2本新しい井戸が必要だった。ボーリングで適地が見つからなかったにもかかわらず、館長代理は井戸堀り屋さんに無理やり発注してしまった。慎重な人なのに、この時だけはよほどあせっていたのだろう。その場所は最初から不可能と思われて、私がボーリング調査の対象にさえ選ばなかった所だった。案の定海面より高い位置で岩盤に突き当たり廃棄。もう一ヶ所も、水量が少なく塩分が甘くてダメ。結局150mほど離れた、旧水族館前に掘った井戸が、かろうじて使用可能(あと50cmほど深く掘りたかった)と云うことになったのである。(昭和59年1月)

  井戸側(円形の井戸枠)が岩盤に突き当たるまで掘ってもらったが、冬場の大潮の干潮時には水切れが起こってしまう。

48 新築工事⑦徹夜

  遅れを挽回するため深夜まで工事が続き、私も家に帰る時間がもったいなくて、建設会社の現場事務所に泊り込むこともあった。設備工事の中には図面と現場の地形が合わず、現場修正や、やりなおし工事がくり返され、半徹夜の続いたスタッフがブチ切れて、主任とケンカを始めたこともあった。排水管の埋設工事は、1月の満月を中心とした3日間、真夜中の干潮時の3時間しか工事のタイミングが無い!。天気が崩れて波が立てば、その1ヶ月後にもう1回のチャンスしかないと云う非常に微妙な工事をしなければならなかった。2日間でコンクリートを打ち終えて、午前3時に赤鬼のような(酒好きのせいだとか)現場監督と、手を握り合ったことをはっきりと覚えている(昭和59年1月6日)

  型枠に流し込んだ生コンの上に、ブルドーザーで砂をかぶせ終わった時には、型枠のすぐそばまで潮が満ちてきていた。新築工事で最大の懸案がクリヤされた瞬間だったのである。

47 新築工事⑥内緒でGO

  10月からはさらに忙しくなってくる。原因は当初からの工期に無理があったのが一番なのだが、それに加えて館長代理の慎重さ(決断の遅さ)と、最高顧問(館長の兄)からのクレームによる中断や変更。建設会社の責任者が「高谷さん、なんとかしてよ!今でも半月以上遅れてるのに!このままでは3月の完成はとても無理ですよ」と泣きついてきた。かなりヤバイかなと思いつつも“内緒でGO”を多くすることにした。問題の起きそうな所は、あえて館長代理に見せず私と現場監督で即決・即断で工事を進めてゆくことにしたのである。(昭和58年10月)

  館長代理に気付かれて行き詰ったこともあったが、うまくいったことのほうがかなり多かった。

46 新築工事⑤休み無し

  7月(昭和58年)の中ごろから工事が本格化。本館を支えるパイルの打ち込み。地下部分の掘り込み。イルカプールは基礎コンクリート等、多数の工事が同時進行し、立合いに引っぱりだこ。「明日は休み」と云うと「工程の都合があるのでどうしても立合ってもらわないと困る。振りかえて」と云われる。夏休み中は水族館のほうも手が足りず、結局休みは消滅!そして9月になるとさらに忙しくなり、昼間は水族館と工事現場の往復、夜は10時・12時まで打ち合わせ!。いつになったら休めるの?と思いながらもこれがまだ序の口だったことに気付いていなかった。結局3月20日のオープンの1週間後までの8ヶ月間、休みはほとんど取れなかったのである。

  今ではとても考えられないことだが、当時のテレビコマーシャルで流れていた「24時間働けますか」を見ながら、女房に「オレは24時間働いてるぞ…」と言ったことがあった。

45 新築工事④館長代理

  館長の弟(後の3代目館長)は、小さな町工場を経営していた。プラスチック板を加工して看板類を作る会社だったが、アクリル製の観賞魚水槽も手がけていたので手伝うことも多く、性格もかなり知っていた。口癖は“しぼり出せ”だった。“頭を働かせて知恵をしぼれ!行きづまってももうないか?別の角度から見なおして!最後の一滴までしぼり出せ”と云う感じ。水族館の新築が決まってからは、この人が館長代理になり、中心になって話が進められた。何事にも慎重な人で、1つ1つ立ち止って考えるので物事が先に進まない。建設会社のスタッフとの設計図の検討は大変だった。いくら説明しても納得してくれず、自論をむし返す。気付くと0時を過ぎていることも度々だった。しかし今思い返してみると、この人の慎重さのおかげで、いいアイデアが出た部分もあり、おおいに助かっている事もたくさんあった。せっかちの私は、この人から多くを学んだと思っている。

  私のせっかちな性格が直ったわけではないが、“立ち止まって考え直す”行動が少しは増えたように思っている。

44 新築工事③ボーリング

  新築に伴って海水井戸を新しく掘る必要にせまられた。場所の選定のため、ボーリング調査が行われた。3日ほどで掘りあげられた穴にエンジンポンプをセットし水質調査。塩分濃度と水温、潮汐の影響も重要なので3時間おきの計測。5日から一週間の徹夜になる。しかしすべて思惑はずれ、次の場所その次と結局3ヶ月余りの間に、10ヶ所の試掘が行われた。ボーリング屋さんは1本掘りあげるごとに、深さの確認の写真を撮って報告書を出していた。それを見た館長が大笑い(本当は笑いごとではないのだが)。一緒に写っている私の顔は3本目あたりまではニコニコしているが、5本目以後は良い結果が得られないことにイラ立ち、だんだん引きつった顔に変化していたのである。結局10本すべて無駄になり、かなり遠くなるが旧水族館の井戸を使わねばならないとの結論になってしまった。(昭和58年春)

  結果は予想どうり最悪だったが、一本だけ将来役立つかもしれない結果(105アカメ井戸)が得られた場所もあった。

43 新築工事②予算の壁

  新築の基本構想を検討し始めたころは、トンネル水槽やクジラプールなど、夢見るアイデアがいっぱい出された。しかし敷地面積と予算の壁にはばまれて、結局旧水族館をモデルに開放式の飼育を主体としていくことになった。私が絶対ゆずれないのは、マンボウの終年飼育に挑戦出来る大型冷房水槽だったが、もう1つアカメ用の暖房水槽も欲しくて、何度も話し合いを重ねた。そしてマンボウは夏場、アカメは冬場だけ循環水にして、濾過槽は共用にするアイデアが生まれた。これなら省スペースで費用の増加も少しですむ。しかしそのためかどうか、イルカプールもマンボウ水槽も当初の計画より10%ほど小さくなり、魚類水槽も少なくなってしまった。予算と云う大きな壁の前に、随分と妥協させられたが、とにかく新築に向ってスタートした。(昭和58年春)

  当時はどこにも無かったイルカプールを下から見上げるトンネルを是非とも作りたかったが、予算だけでなく敷地面積の問題もクリアできなかったのである。

  

42 新築工事①スタート

  オンボロ水族館! 金網のフェンスは3回張り替え、6回以上塗りなおした。トタン屋根のふきなおしも手伝った。年に数回、台風の度のシケがこい。波や風が持ち込んだ砂を運び出したり、大波に壊された排水管の修理。新築によってこれら全ての雑用から開放される。12年間も待ったが、やっと動き始めた。やっとお魚を中心とした“飼育員”としての仕事に集中出来るようになる時が来た、と喜んだ。しかしその前に大仕事が待っていた。下準備のボーリング調査に始まり、設計図の検討は連日深夜まで!。館長代理との考え方の差の大きさに、前途の多難を強く感じながらも、新築の期待に心を踊らせていた。(昭和58年春)

  大きな期待を持ってのスタート。私はこの一年間、女房も子供も放置して働き続けた。生涯で一番充実した一年間だったと今も思っている。

41 ⑦エコクーラー

  海水と気温の温度差を利用して、クーラーが作れないかと試したことがある。梅雨明けのころ、気温が30℃を大幅に超えていても当館の地下浸透海水は24℃くらいである。この温度差で館内の冷房が出来たらすばらしいエコクーラーになる。最初に車のラジエターで試してみた。しかし効率が良くない。次に廃棄された家庭用クーラーの室外機を使ってみた。ファンを回すと毎分10ℓの海水が4℃ほど高い28℃ぐらいに上げられている。毎時に直して2400kcalだから3~4台用意すれば充分な冷房になりそうだった。しかしこの室外機の銅管は海水に負けて半月たらずのテストで穴だらけになってしまった。次なる手段は霧作戦。海水を霧状にして吹き出してみた。これはすばらしい、館内の空気がヒンヤリ…。ところが翌日大変なことになっていた。館内のいたる所に水滴がビッシリ。しかもこれが塩からい!。気温は大きく下がったが大量の塩分を振りまいてしまったのである。大失敗のエコクーラーだった。

  現在ではミストシャワーが各地で活躍しているが、私の30年以上前のミストシャワーは海水だったので、稼働は20時間たらずだったのである。

40 ⑥乱獲

  室戸岬近くの丸山海岸に、大きな潮溜りがある。私の潮汐水槽(⑬高谷水槽)の展示物は大半をそこで採集していた。大型のサンゴイソギンチャクが展示の中心だったが、くり返し採集して5年ほどの間にサンゴイソギンチャクの大き群落を獲りつくし、ほぼ絶滅させてしまった。仕方なく別の場所を開拓したが、波に弱かったり深かったりと採集条件はあまり良くなかった。そしていつも丸山海岸を気にかけていた。自然の回復はすばらしい。私が手を出すのをやめてから5年ほどして、やっと回復の兆しが見え始めたが、次の5年間でほぼ元の状態に戻ってしまった。最近は採集技術も向上しているので、以前のような乱獲ではなく、群落の限界を超えないように慎重に採集し、今も利用し続けている。

  サンゴイソギンチャクを採集する時、竹のヘラを使うようになってからは群落へのダメージを少なく採集出来るようになっている。
プロフィール     ロリコンのおじん

もったいないおやじ

Author:もったいないおやじ
桂浜水族館を縁の下から支えて半世紀。

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